まぶたの治療・手術|三ッ沢・片倉町の眼科、白内障、緑内障、小児眼科|坂の上のヤギ眼科

〒221-0801 神奈川県横浜市神奈川区神大寺1丁目13-46 神大寺メディカルスクエア
045-548-4420
ヘッダー画像

まぶたの治療・手術

まぶたの治療・手術|三ッ沢・片倉町の眼科、白内障、緑内障、小児眼科|坂の上のヤギ眼科

当院では、以下のまぶた(眼瞼)の手術をおこなっております。

眼瞼下垂症(がんけんかすいしょう)

眼瞼下垂症

眼瞼下垂症とは、上の眼瞼が下がり、瞳にかかってくる状態のことで、上方の視野が狭く感じる、眠たそうに見える、眼瞼を上げようとするために、おでこにシワが寄る、といった症状があります。また肩こりや眼精疲労、頭痛の原因にもなります。眼瞼下垂症の主な原因は加齢ですが、他にも先天性や神経麻痺、外傷、眼の手術などによって起こることもあります。またハードコンタクトレンズの装用を長年続けると発症リスクが高まります。

眼瞼下垂症には、上眼瞼の皮膚が余って垂れ下がってしまったため、見え方が悪くなってしまう眼瞼皮膚弛緩と、眼瞼を挙上する筋肉である眼瞼挙筋がたるんでしまい、奥側に伸びてずれ込んでしまう眼瞼の挙上障害があります。

眼瞼下垂症の手術

眼瞼皮膚弛緩に対しては眼瞼皮膚切除を行います。眼瞼皮膚切除の方法には、眉毛下皮膚切除、上眼瞼皮膚切除の2通りがあります。眼瞼の周辺に麻酔を注入し、あらかじめ計画したラインに沿って眼瞼の余剰皮膚を切開、切除し、皮膚を縫合します。上眼瞼皮膚切除では、再び皮膚が下がってくる予防として二重瞼(二重まぶた)を作成します。

眼瞼の挙上障害に対しては、眼瞼を挙上する上眼瞼挙筋が、奥側に伸びてずれ込んでいる病態ですから、そこを剥離し元来の解剖学的位置に修復する眼瞼挙筋前転法をおこないます。

手術方法は眼瞼下垂症の状態に合わせて選択します。眼瞼皮膚弛緩と眼瞼の挙上障害の両方がある場合も多く、その時には眼瞼皮膚切除と眼瞼挙筋前転法を同時におこないます。

眼瞼下垂症の手術の注意点

当院では保険診療での手術になるため、機能的な面での改善が目的となります。整容面での改善(見え方は困っていないが皮膚のたるみを取り除いて外見の印象を変えたいなど)をご希望される方は、自由診療で手術を行っている医療機関への受診をご検討下さい。
術後に眼瞼が上がりすぎてしまい、目が閉じれないような過矯正や、眼瞼の挙上効果が乏しい低矯正であるときは、再手術を要する場合があります。また、術後また眼瞼下垂が再発することがあります。眼瞼の変形や傷跡が残ることがあります。

創部(傷口)はおよそ1週間で閉じますので、抜糸は術後1週間でおこないます。術後の眼瞼の腫れもおよそ1週間で改善しますが、完全に落ちつくまでには1~3カ月かかります。

眼瞼内反症

眼瞼内反症は、下眼瞼を下にひっぱる下眼瞼牽引腱膜がたるんでしまうために、眼瞼の縁全体が眼球側を向いてしまう状態です。最も多い原因が加齢であり、まつ毛が眼球に当たるために眼の表面が傷つき、ゴロゴロとした違和感や目の痛み、視力障害を起こします。

若年の方の場合は、下眼瞼を下にひっぱる下眼瞼牽引腱膜の働き自体が弱いため、眼瞼の縁全体が眼球側を向いてしまい、まつ毛が眼球に当たる睫毛内反症があります。

眼瞼内反症の手術

眼瞼の周辺に麻酔を注入し、あらかじめ計画したラインに沿って下眼瞼皮膚を切開し、下眼瞼の中のある、たるんでしまった下眼瞼牽引腱膜眼瞼を短く縫い合わせることで、元来の解剖学的位置に修復する眼瞼下制筋前転法をおこないます。創部(傷口)はおよそ1週間で閉じますので、抜糸は術後1週間でおこないます。術後の経過の中で数カ月~数年で再発することがあり、再手術を検討することがあります。

睫毛内反症では、程度が軽度の場合は大きな皮膚切開をせずに皮膚に小さな穴をあけて糸を通し、眼瞼の中で縫合することで眼瞼の縁を外に向かせる埋没法を選択することがあります。

眼瞼腫瘍

眼瞼にできる腫瘍には、良性腫瘍と悪性腫瘍があります。良性腫瘍の多くは、放置しておいても特に問題はありません。しかし、良性腫瘍と悪性腫瘍は見た目だけは区別できないことがあり、また、良性腫瘍に見えても年々大きくなってくるような場合には、切除摘出をおこなって病理検査によって腫瘍が良性か悪性かを判断することが大切です。

良性腫瘍であったとしても、見た目(整容面)が気になる場合にも切除摘出を行うことが可能です。

治療としては、まぶたに麻酔を行った上で、腫瘍よりも一回り広い範囲にて切除摘出します。病変が小さい場合には、傷口を縫ったりすることもなく、抗菌薬の眼軟膏を塗るだけで創部が治るのを待ちます。病変が大きい場合には、創部の縫合が必要となります。

病理検査によって悪性腫瘍と診断された場合には、腫瘍を完全に摘出するためさらに大きく眼瞼を切除する拡大手術と、欠けてしまった眼瞼を再建する必要があるため、大病院に紹介させて頂きます。